空の旅で機内への持ち込み手荷物に関する規則は厳しい。サイズ、重さに個数。それには理由がある。収納に手間がかかるだけでなく、飛行の安全にも影響が出てくるからだ。元パイロットで、航空安全リサーチャーのナターシャ・ヒープさんが15日、イギリスのオンライン新聞、インデペンデントで説明した。

航空機は機種により「最大離陸重量」が決められている。機体、燃料、飲食物、貨物、乗客や乗務員とその荷物の全てを含む重量だ。これを超えることはできないため、乗客7人未満の小型機は乗客の体重を測ることになっている。大型機は乗客に関しては平均値を使う。オーストラリアではボーイング737のような最大座席数が150~299席の飛行機の場合、男性が81.8キロ、女性が66.7キロだ。
預け入れ荷物は、チェックイン時に重量を測って制限内であることを確認している。持ち込み手荷物にも、乗客1人当たり7キロまでという制限がある。ところが当局の許可を得れば、航空会社は持ち込み手荷物の制限重量を変更できるから厄介だ。
例えば、バージンオーストラリア航空はこの2月から、オーバーヘッドコンパートメンツに収納する持ち込み手荷物の重量制限を8キロに増やす。一方、カンタス航空は10キロまでだ。しかも、重量の測定が実施されることはまずない。
持ち込み手荷物が多くなりだしたのは、割安航空会社が預け入れ荷物に別料金を徴収し始めてから。従来の航空会社もエコノミークラスでは1個目から預け入れが有料。となると、できるだけ詰め込んで持ち込むようになる。いきおい重量制限オーバーが懸念される。
それでなくても、収納に手間がかかれば、搭乗時間が長引く。手伝う客室乗務員(CA)が腰を痛める恐れも出てくる。空の旅をする際にはミニマリズムを心がけよう。必要最低限なモノだけに絞り、軽量化を図ろう。搭乗がスムーズになり、CAからも喜ばれる。自分の安全にもつながる。
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