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ジャパン・ソサエティー(JS)トヨタ語学センターは11日、フジテレビアナウンサーの阿部知代氏を講師に迎えて行っている朗読講座「美しい日本語を話す・読む」の発表会を開催した。
講座開催からちょうど2年目を迎え、発表会は4回目となった今回のテーマは、日本人にとって特別な花である「桜」。第1部の和歌集、さくらの歌と、第2部「桜の森の満開の下」(作:坂口安吾)は、朗読講座の生徒達13人による朗読。そして第3部の「桜の園」(作:チェーホフ/編:里島美和・阿部知代)は、阿部氏による朗読だった。
晴天に恵まれた同日、会場は家族連れの観客も見られ和やかなムードの中で始まった。冒頭の阿部氏による挨拶では、「朗読とは声で絵を描くことだと生徒に教えている。今日は生徒13人がそれぞれの大きな大きな桜の絵を書くので、それをイメージしながら聞いてもらえれば」と述べた。
およそ2時間にわたる発表会の後は生徒全員が観客を会場の出口で見送り、生徒も観客も終始笑顔だった。ニューヨーク在住40年で、発表会への出演は2回目だという吉田紀美恵さんは、「皆が一つになったように感じた。これからもクラスを続けて、また発表会に出たい」と感想と今後の意欲を語った。また、唯一の男性出演者となった竹田幸生さんは「朗読は奥が深いので、続ければ続けるほど楽しさが増す。朗読は学ぶことがたくさんある」とし「先生の教え方もとても良い」とクラスの魅力を語った。阿部氏の言葉通り、会場には朗読という大きな桜が満開となる大成功の発表会となった。
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