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16日、クイーンズのPS076で生徒たちに「KENKENパズル」を紹介し、実際に解いてもらうイベントが行われた。参加したのは2、3年生のクラス30人(第一部)と、4、5年生20人(第二部)。
同パズルの考案者である宮本哲也氏の自己紹介から始まり、パズルの説明をした後、生徒全員にペンシルならぬ「ケンシル」がプレゼントされた。宮本氏自らが生徒の前で簡単な問題を3問解き、子どもたちがルールを覚えたところで、「KENKENチャンピオンシップ」として事前に配布していたパズルを解かせた。
どの学年の生徒も真剣にパズルと向き合い、問題が一つ解けるたびに手を上げて、満足そうな表情を浮かべていた。中には「僕これ得意かもしれない」と独り言を言いながら、数学や考えることの楽しさに気づいている生徒もいた。また、パズルに慣れてきた生徒たちが他の生徒に説明し助け合いながら解く場面もあり、終始笑顔の絶えないイベントとなった。
より多くの問題に答えて正解数が多かった生徒には、メダルが渡された。終了の合図の後に「まだ続けたい」という声もあり、生徒たちが自分で考えて自分の力で理解することの大事さを学んだクラスとなった。
宮本氏は2013年に放送されたドキュメンタリー番組「未来シアター」で、タイ北部チェンライ県の教育水準が低く貧しい地域の子たちにKENKENパズルを解かせた経験がある。ゆくゆくはパズルを楽しんでもらうだけなく、彼らが作ったパズルを本にしてすべての印税を学校に寄付するという目標があったが、実現しなかった。今回のイベントは、PS076でその目標を実現させるための大きな一歩となった。
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