2026年6月15日 NEWS DAILY CONTENTS

そのお土産、大丈夫? 日本の空港で没収される食品と持ち込みルール

羽田空港

学校の夏休みシーズンを迎え、日本へ一時帰国する在米家族や旅行者が増える中、日本の空港では持ち込み禁止品によるトラブルが後を絶たない。近年、税関や農林水産省は水際対策を強化しており、食肉製品や果物、医薬品などの持ち込みには注意が必要だ。

帰国客や観光客でにぎわう、羽田空港第3ターミナル京急羽田空港駅(photo: Miki Takeda)

島国・日本ならではの厳しい検疫

島国である日本は、国内の農業や畜産業を守るため海外から持ち込まれる食品や農産物に厳しい規制を設けている。近年はアフリカ豚熱(ASF)などの感染症対策として、農林水産省が空港での検査を強化。違反者への罰則も大幅に引き上げられた。旅行者にとっては単なるお土産でも、日本では持ち込み禁止となる場合があるため注意が必要だ。

肉製品は「真空パックでもNG」

最も注意したいのが食肉製品だ。「真空パックされているから大丈夫」「市販品だから問題ない」と考える人も多いが、日本では原則として食肉製品の持ち込みが禁止されている。対象となるのは、牛肉、豚肉、鶏肉、ソーセージ、ジャーキー、ハム、ベーコンなど。

日本への持ち込みが禁止されているジャーキー(photo: Natalia Gusakova / Unsplash)

加熱済みや真空パック商品であっても認められないケースが多い。さらに、ハムなど具材に肉が入ったサンドイッチや肉まん、畜肉具材が入ったインスタント麺なども規制対象となる。違反した場合、最大300万円以下の罰金が科される可能性があり、悪質な場合は刑事処分の対象となる。

果物や野菜も持ち込み制限

生の果物や野菜も厳しく管理されている。海外から持ち込まれた農産物に害虫や病原菌が付着している可能性があるためだ。空港の免税店で購入した果物であっても、日本への持ち込みが認められない場合がある。また、種子や苗木なども検疫対象となるため注意が必要だ。

アメリカのスーパーで販売されている野菜(photo: 本紙)

薬は1カ月分が目安

意外と見落としがちなのが医薬品だ。一般的な処方薬は約1カ月分ほどの量までなら持ち込み可能とされているが、それ以上の量を持ち込む場合は事前に「薬監証明(やっかんしょうめい)※参照」の取得が必要になる。特に慢性疾患の治療薬を持参する人は、渡航前に確認しておきたい。

高額品や金の申告も忘れずに

金地金や高額な貴金属、ブランド品などを持ち込む場合も注意が必要だ。20万円相当を超える品物については税関申告が必要となる。申告を怠ると課税対象となったり、没収される可能性もある。

迷ったら申告を

税関当局は「迷ったら申告すること」を呼びかけている。申告した結果、持ち込みが認められず没収されることはあっても、正しく申告した旅行者が処罰されるケースは少ない。一方で、故意に申告しなかった場合は罰金やその他の処分を受ける可能性がある。旅行や一時帰国の際は、「お土産だから大丈夫」と思い込まず、事前に持ち込みルールを確認することが重要だ。

※営業目的(他人への販売・授与等)以外で、個人または医師によって 治療に使用される、日本国内で承認や認証などの手続を経ていない医療機器等を日本国内に輸入する際、通関時に提出する証明書。

                       
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