
アメリカの男性には、大きなトラックと自分だけのガレージに憧れる人が多いと聞きます。近所のお父さんたちを見ていると、なるほどと思います。子どもの送迎には立派なピックアップトラック。でも、ガレージに収まっているのは車ではなく工具です。今回は、そんな「男のロマン」をのぞいてみたいと思います。

ピックアップトラックは、大きくなくちゃ
アメリカでは、ピックアップトラックをよく見かけます。後部座席のあるタイプなら家族で乗れて、後ろの荷台には大きな荷物も積めます。ただ、大きな一台が隣に止まると、バックで出る時に向こう側が見えにくく、少々困ります。
子どもの送り迎えに、このトラックで来るお父さんも結構います。最初は仕事で使っているのかと思いましたが、そうとも限らないようです。近所でも、家の前に一台止まっているお宅があちこちにあります。
高い車体に、力強い見た目。そこに男らしさを感じるのだそうです。こちらは「もう少し小さいほうが駐車しやすいのに」と思いますが、それではロマンまで小さくなってしまうのでしょうか。
荷台が空っぽでも、無駄だと言ってはいけません。いつか大きな物を運ぶ日に備えているのでしょう。たぶん。
車は外、工具はガレージへ
もう一つ気になるのが、ガレージです。本来は車を入れる場所のはずですが、うちの近所で車を入れているのは、見たところ、わが家だけです。よその車は家の前に止まっています。
では、中には何があるのでしょうか。工具、作業台、木材、そして何に使うのか私にはわからない機械。車は雨にぬれても、工具にはちゃんと屋根があります。
壁に並んだ工具は、なかなか見事です。同じような物が何本もありますが、「一本あれば十分では?」などと聞いたら、きっと長い説明が始まります。
家の修理や棚作りをしてくれるお父さんは頼もしいものです。ただ、棚を作るために工具が増え、工具を置くためにまた棚が必要になると、作業はいつまでも終わりません。
それでも、自分の道具に囲まれて作業をする姿は楽しそうです。ガレージは車の置き場所というより、お父さんが好きなことに没頭できる、自分だけの部屋なのでしょう。

そういえば、アメリカのおもちゃ売り場では、子どもが乗れるおもちゃのトラックや、工具のセットもよく見かけます。小さな工具で修理ごっこをしていた子が、いつか本物の工具をガレージに並べるのでしょうか。男のロマンは、おもちゃ売り場から始まっているのかもしれません。
わが家は車をガレージに入れていますが、近所を見ていると、ガレージの使い方を間違えているのはこちらなのかと、時々思ってしまいます。
今日の一言
「三つ子の魂百まで」
子どもの頃の「欲しい!」は、大人になると「ロマン」と呼ばれる
















