2016年3月23日 NEWS DAILY CONTENTS

消防の新ルール“ドアに目印”  火災時の救出をより安全に

 21日付のニューヨーク・ポストによると、ニューヨーク市消防局(FDNY)は、救出活動を行う際に目印となるサインを、アパートのドアに取り付ける規則を提案しているという。FDNYは4月8日に公聴会を開く予定で、内容に不備がないかなどを見直した上で、2017年5月18日から導入を開始する見込み。
 FDNYによると市内のアパートには表玄関のほかにも裏口が備わっている場合が多いが、火災時などに消防隊員が救出活動のためアパート内への突入を試みても、裏口が家具などで塞がれているため、スムーズに救出ができないケースが少なくないという。この問題を解決するためには、表玄関か裏口かを瞬時に区別できるようにする必要があるという。
 今回の規則ではまず、表玄関にはアパートの番号と星型の目印、裏口には三角形の目印を付け、誰が見ても区別できるようにする。また、目印はドアと異なる色で防水加工が施されていること、消防団員が床を這って救出を行う際も見やすいように、地面から12インチ(約30センチ)内の高さにあることが条件となる。
 ドアにどのように目印を取り付けるかは自由で、直接ペンキなどで描いてもよいという。また、階段のあるアパートには、階段の方向を印す矢印型のサインも必要となる。

RELATED POST