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11日付のニューヨーク・ポストによると、ニューヨーク市内で相次ぐタクシーの交通事故を受け、利用者や関係者の間から運転手の健康問題についての懸念が広まっているという。
食事も満足にとれないうえ、座りっぱなしというストレスの多いタクシー運転手。同紙が独自に行った調査結果によると、市内のタクシー運転手には定期的な健康診断の義務がなく、健康診断が義務づけられているのは仕事を始めるときのみだという。そのため、長時間の勤務で運動と睡眠が慢性的に不足している運転手が増えており、それらの運転手は、運動障害を伴う発作や心臓疾患などにかかりやすいという。
今月には、タクシーが歩道に乗り上げて、女性が下敷きになり重傷を負う事故が起きているが、この運転手は発作を起こしたと述べている。同じ原因で、タクシーが歩行者2人を跳ね飛ばす事故が昨年6月にも起きているほか、同2月にはリムジンが高速道路の中央分離帯に激突し、搭乗していたニュース番組の記者が亡くなるという事故もあった。
こうした状況に危険を感じた利用者からは、健康診断を義務づけるべきとの声が上がっており、市のタクシー・リムジン委員会(TLC)も規定の見直しを検討しているという。
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