第2回 My 養生・不養生
「健康的な生活をしましょうね」と日頃から患者に説いている医療専門家。プライベートでも健康に気を遣っているかというと、どっこいそうでもなかったりして!? 先生がたの意外な素顔を直撃インタビュー。
小柳乃里子先生
食事はバランス、運動はぼちぼち

クリニックの診察室で。股関節の手術からは全快。筋トレとストレッチで、このスリムな体型をキープ!
小柳乃里子
NP(ナース・プラクティショナー:医師と同様に診察、薬剤処方、治療をする資格を持つ看護職)。小児から大人の家庭医学科、内科、婦人科の診療や健診に従事。ウェストバージニア・ウエスリアン大学看護学部卒業、ワイドナー大学大学院ファミリーNPプログラム修了。
日本診療所Nippon Medical Office
130 E. 40th St., #1200 (at Lexington Ave.)
TEL: 212-213-3100
—すごくスリムでな体型ですね。秘訣は何ですか?
バランスの取れた食事をすることと、朝エクササイズをすること、そして夜は12時までには寝ることかな。定期的な健康診断と、年に2回の歯科クリーニングも欠かしません。それが私の基本的な健康法です。
—でも、実はジャンクフードもお好きなんですよね?
そうなのよぉ。自慢じゃないけど、ハンバーガーにチョコにドリトス(チップス)にインスタントラーメンに好きなものを、挙げたらきりがないです。アイスクリームもパイントサイズを買ったら一気に全部食べてしまうし。ピーナッツとかカシューナッツとか、それ自体はジャンクではないのに、私の場合コーヒーをガブガブ飲みながら一缶全部食べちゃうわけ。それで胸焼けしたりね。
以前は、週1でそういう悪食をしていました。自分でも分かってるから今は一生懸命我慢して、好きなジャンクフードは月1回、コーヒーも飲まないようにしています。
週末ドカラン(まとめ走り)のたたり…
—今年初めにけがをされたそうですが?
股関節の手術をしました。重度の変形性股関節症です。確かにけがと言えばけがかもしれませんね。週末の「ドカラン(まとめ走り)」がたたりました。
過去約5年間、毎週日曜は朝9時から正午まで、自宅ビル内のジムにあるトレッドミルで3時間ぶっ続けで走っていましたから。正しい走り方など知らないので、自己流で。「週に1回の運動だから」と、半ば義務感もありましたが、続けているうちに、走り終わった後のあの爽快感が忘れられなくなり、ある意味「ドカラン中毒」になっていましたね。膝が痛くても、鎮痛剤を飲んでまで走っていました。
股関節から脚全体が本格的に痛くなったのは今年1月ごろから。歩き方もおかしくなり、床にある物を拾うといった動作ができなくなりました。動くと股関節の骨がポキポキ鳴っていましたし。「小柳さん、なんか音がしてるよ」なんて周りの人に言われて。美容院でシャンプーしてもらっていたとき、脚が痺れて激痛が走り、どうしようかと思ったことがあります。
—それほど痛いのに仕事を続けていたんですか?
鎮痛剤を飲みながら仕事をしていました。でも、鎮痛剤というのは胃腸が荒れるので、食べられなくなって体重が落ちました。診察中に胃が気持ち悪くなって、患者さんに待ってもらって別の部屋で横になって休んだこともあります。
これではまずいと整形外科に行き、検査の結果、軟骨がすり減り、骨と骨が接触していることが分かりました。
—どんな手術だったんですか?
股関節に人工関節を入れる手術です。4日間の手術入院と、7日間のリハビリ入院。今は回復して、元気です。人工関節の耐久期間は20から30年だそうですが、「そんなに長生きしないですから」って言ったら、外科医が笑っていました。
おかげでいろいろなことを見直す機会になりました。ジャンクフードを減らすことも然り。リハビリ入院中に理学療法士から教わった筋肉トレーニングとストレッチを今は毎朝20から30分、出勤前にやっています。5ポンドのダンベルを使って、足には2ポンドくらいの重りをつけて。もう週末の「ドカラン」はしません。

自宅で毎朝20から30分、5ポンドのダンベルと、2ポンドのアンクルウエートで筋トレ
—健康維持の他に、運動をする目的があるそうですが?
スポーツ選手の体型が目標です。私は身長151センチ、体重43から45キロと、体が小さいので太ると見苦しいのもありますが、きれいな筋肉がついた健康的な体に憧れるんです。テニスやサッカーの女子選手を見るたびに、「なんてきれいな筋肉なんだろう」って羨ましくって。彼女たちのような体づくりを頭に描きながら、毎朝筋トレしています。
とはいえ、運動選手のようにストイックにはできないので、月1のジャンクフードもそれなりに楽しみながら、ね。ぼちぼちです。

目玉焼きに野菜、ヨーグルトに納豆という朝食メニュー。「これにご飯が1杯付きます」と小柳先生
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