ファッションライターあやこんぶの“おしゃクロ！”　Vol.40 ニューヨーク・ファッション・ウィーク、いよいよ開幕！目まぐるしい変化のメンズウエア・ハイライト

大半のウィメンズのショーは本日より約１週間にわたり開かれますが、今季はメンズがウィメンズにバトンを渡す形で、その直前の６日からの３日間に凝縮。そこで、前半戦を飾ったメンズをレポート！

ファッション界にも影響大の中国勢は、ファッションサイトTmall主催により「チャイナ・デイ」として、数ブランドがランウェイを飾りました。毎回ハイライトのひとつであったアレキサンダー・ワンは、ニューヨークでの従来のショーは今回が最後と、残念な発表も。

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ラグ＆ボーンは、ファッションウィーク開催の１週間前にショートフィルム上映会をインディペンデント映画館、メトログラフで開催。レディオ・ヘッドのトム・ヨークが楽曲を提供し、振り付け・演出は映画「ブラック・スワン」のベンジャミン・ミルパイド、連続ドラマ「ハウス・オブ・カード」の女優ケイト・マラ出演というそうそうたる製作陣。実験的な６分半の映像では、ダンサーたちがラグ＆ボーンを身にまとい、躍動感ある形で服の美しさを魅せます。

大きな話題は、トム・フォードのメンズコレクションが、古巣ニューヨークに返り咲きショーを開催したこと。光りもの、レザー、パイソン柄、さらにはアンダーウエアと、セクシーな男性を代表するかのようなダイナミックなランウェイを展開。そして、チャンピオンとのコラボレーションによるスポーツラインが根強い人気の、ウエアラブル系代表格のトッド・スナイダーは、デニムやセンタープリーツのトラウザーズ、ツイードのコートなど、クラシックなアイテムをモダンな表現のコーディネートで勝負。毎回テーマ性に富んだショーが楽しみな、デビッド・ハートの今季は「パリ」。ベレー帽やボーダーニットなどカラフルな小物使いで、遊び心があふれる展開となりました。

©Kevin Tachman

さらにジャパン・ブランドとしても注目度の高いN.ハリウッドはそれらとはまったく違うアプローチで皆に衝撃を与えていました。ティンバーランド・プロとのコラボレーションとして、テーマは「労働者」。煙をたき、フォークリフト数台が鎮座した薄暗い工事現場に迷い込んだような怪しい雰囲気の会場でショーは始まります。ネオンカラーのオレンジや黄色を差し色にしたワークウエア調デザインを基に、得意とするオーバーサイズのシルエット、重ね着技。あらゆる所にデザインのヒントがあったのだと目からウロコの展開で驚かせてくれました。

NHoolywood