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【10日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】ニューヨーク市の公立校校舎の8割以上で、身体障害のある生徒に十分に対応していないことが分かった。子どもを支援する非営利団体、アドボケーツ・フォー・チルドレン・ニューヨークが集計した報告書が明らかにした。
報告書によると、市の公立校1818校のうち、校舎施設が身体障害者向けに完備しているのは335校で、全体の約18%だった。重度の身体障害がある生徒のための特別学区、マンハッタン区ハーレムの第75学区でさえ、全60校のうち障害者への対応が完全だったのは11校。それ以外の校舎では、教室に入るための車いす用スロープやエレベーターが設置されていないなどの不備が見つかっていた。ブルックリン区ベッドフォード=スタイべサントの第16学区では障害者への対応が完全だった校舎は1校もなかった。ただし、市の公立校の約3分の1は部分的には対応しているという。
マンハッタン区のPS第138校にはエレベーターが設置されていない。同校に通う脳性まひのミア・エスピノさん(9)は階段が上れず、クラスメートが3階の教室で授業を受ける間、1階の別室で過ごさざるを得なかったという。母親は「(娘は)友達と一緒にいられず混乱し、悲しい顔をしていた」と明かした。
同団体の特別支援教育方針コーディネーターのマギー・モロフ氏は「障害のある生徒や保護者の選択肢は著しく限られている」と非難した。
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