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接着剤で覆ったペットボトルなどを郵便ポストに投入し、貼り付いた郵便物を釣り上げる「メールフィッシング」。こうした窃盗を防ごうと、ニューヨーク市内で順次、新たなデザインの郵便ポストが導入されている。
新しい郵便ポストは、これまでのように取っ手の付いた蓋付きの大きな投入口はなく、封筒が通るサイズの細長い穴があるのみ。小型の小包などは郵便窓口での取り扱いとなる。
市警察(NYPD)によるとメールフィッシングは主に夜間に行われ、郵便物内の小切手やギフトカード、現金、マネーオーダーなどを狙ったもの。盗んだ小切手やマネーオーダーは薬品を使って宛名が修正され、現金化されるという。
21日付ニューヨークタイムズによると、メールフィッシングの被害が特に顕著なブロンクス区では、すべての郵便ポストで交換または改良が終わり、マンハッタン区では今夏までに完了する予定。他3区でも、徐々に交換が進められ、市内約7000カ所の郵便ポスト全てが、郵便物窃盗に対応したものとなる。
NYPDは小切手記載には修正が難しい油性インクを使い、取引の記録を残すようアドバイス。小切手や重要書類を郵送する際には郵便局の窓口で手続きするか、郵便ポストを使う場合にはできるだけ回収時間の直前に投函するよう呼び掛けている。

NYPD第77分署が作成した
被害防止を呼び掛けるビデオより
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