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マンハッタン区のニューヨーク市立大学(CUNY)シティカレッジの1室で3月28日、日本の武道をテーマにした特別授業があった。同大学の日本語コースの授業の一環で、日本文化の体験を通して日本語学習への意欲を高めてもらうのが目的。日本語での教育に定評があるリセ・ケネディ日本人学校の元校長、石塚義昭さんが特別講師として登壇。同大学の学生たち約50人に向け、剣道、空手、柔道、合気道それぞれの特徴や心構えを実演を交えながら解説した。
石塚さんは剣道の道着で登場。正座や礼の仕方を実演し、学生も前に出て体験した。剣道の面、胴、籠手などを気合い十分の掛け声とともに実演すると、学生から歓声が上がった。
特別講師として、松濤館空手歴40年の中野正剛さんも登場、空手の型を披露した。「自分より大きな相手に立ち向かうにはスピードが大事」と説明し、上半身を回転させながらかける技を見せた。石塚さんは柔道着に着替えて再び登場、柔道の「相手のバランスを崩して倒す」といった心得や、合気道の「相手の力を利用して倒す」とのコツも実演しながら解説した。護身術に使える体の動かし方についても伝授した。
参加した志村ダニエルさんは「たくさんの情報があって面白かった」と感心した様子。同イベントを主催した同大学の日本語クラス担当、菊池恵美さんは「武道の実技と理念を通して、日本文化の精神を学ぶ機会になれば」と話していた。

実演しながら解説する石塚さん(左)と中野さん(photo: 本紙)
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