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ブルックリン美術館が、ブルックリン区に住居または仕事場を持つ地元の新興アーティストを対象にコンペを実施する。賞金は2万5000ドル(約280万円)。優勝者は同美術館で個展を開ける他、同区ブッシュウイックにこの秋オープンする美術品倉庫の外壁に50フィート(約15メートル)四方の作品を展示できる。コンペを共催する美術品の輸送や保管のサービス会社、UOVOが4日、発表した。
「地元アーティストにとってまたとないチャンス」とアピールするのはブルックリン美術館館長のアンヌ・パスターナックさん。「ブルックリンを比類ない芸術ハブにしたい」との声明を発表した。現在、同館長と学芸員たちで構成するチームが数十の地元アーティストを選考中。最終候補を3人に絞り、個展と外壁アートのアイデアで競わせる。6月に優勝者を発表し、美術館での個展は年明けからを予定している。UOVOはこのコンペを年に1度のペースで続ける意向だ。
ウォール・ストリート・ジャーナルがスイスの美術フェア、アートバーゼルのデータとして報じたところによると、世界の美術品市場は上昇を続け、昨年の総売上高は674億ドル(約7兆5150億円)。2017年の6%増だ。美術市場に詳しいアドバイザー、リサ・シフさんは同紙に「コンペは優勝者をトップクラスのアーティストに押し上げる。美術館の認知度も上がり、来館者も増すから一石二鳥」とコメントを寄せた。

優勝者の作品が展示される外壁(photo: UOVO)
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