偽造許可証で駐車違反金免れた疑い 8人逮捕、止まぬ悪用

Mayor Bill de Blasio announces a new initiative to regulate parking placards at New York Chinatown Senior Citizen Center on Wednesday, February 21, 2019. Michael Appleton/Mayoral Photography Office
ニューヨーク市職員や障害者向けの駐車許可証(プラカード)を偽造し、駐車違反金の支払いを免れたとして、市捜査局は4日、男5人と女3人を公文書偽造などの疑いで逮捕し、発表した。うち3人は市職員になりすました疑いもある。8人全員が容疑を否認している。
発表によると、8人はニューヨークとニュージャージー州在住。駐車違反金の支払いを求められた際に偽造プラカードを市財政局に提出し、支払いを免除された疑いがある。障害者や市法務局職員、郵便局の従業員、ニューヨーク血液センター職員と身分を偽っていた。2017年から昨年、違反金は場所によって95ドル(約1万300円)から115ドル(約1万2450円)に及んだ。市捜査局のマーガレット・ガーネット局長は声明で「ニューヨークのような都市での駐車は重要で高額」と悪質性を訴えた。
市では近年、プラカードの偽造や悪用が後を絶たず、障害者用のスペースやバス専用車線の交通を妨害してきた。捜査は毎年10件から30件に及ぶという。ニューヨークタイムズが市のデータとして報じたところによると、市のプラカード発行枚数はここ10年で倍増。08年には約6万7300枚だったのが、昨年は12万5500枚だった。ビル・デブラシオ市長は今年2月、プラカードを段階的に廃止し、2021年をめどに全面デジタル化する方針を発表している。

2月に提案されたプラカードの改革案(photo: Michael Appleton/Mayoral Photography Office)
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