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19世紀のマンハッタン区ローワーマンハッタンにあったニューヨーク市の拘置所で、勾留者たちのために尽くし「墓場の天使」と呼ばれたレベッカ・サロメ・フォスターさんをたたえる記念碑が18日、同区センター通りのニューヨーク州高位裁のロビーに再設置される。ニューヨークタイムズが16日、報じた。
フォスターさんは1880年代、ローワーマンハッタンに暮らす貧困者たちに食料や金銭、衣類、職業訓練を提供するなどのボランティアを続けていた。「墓場」と呼ばれる悪名高い拘置所にも毎日通い、勾留者たちの相談を親身になって聞き、事件捜査や裁判の支援を行っていた。
フォスターさんは1902年、パーク街にあったホテルの火災で死亡。しかしその後間もなく、フォスターさんの献身的な支援をたたえ、700ポンド(約318キログラム)の大理石の記念碑が当時の刑事裁判所のロビーに設置された。
しかしそれから約40年経ったころ、同裁判所は取り壊されることに。記念碑は別の場所に保管され忘れ去られた。このほど数十年ぶりに見つかり修復された記念碑は、フォスターさんだけでなく、市のために尽くしたがこれまで取り上げられることがなかった多くの女性たちのために捧げられる。
同拘置所はサロメさんが死亡した年に閉鎖された。移転を繰り返し現在はマンハッタン・ディテンション・コンプレックス(MDC)として生まれ変わったが、現在も「墓場」と呼ばれている。
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