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16、17歳の未成年の逮捕や起訴に当たり、成人と異なる扱いにするニューヨーク州法が施行されたのを期に、ニューヨーク市警察(NYPD)が逮捕した未成年者の数が約半数に減ったことが分かった。不要な勾留を減らすことを目指す非営利団体、市刑事司法エージェンシー(CJA)が19日、報告書を発表した。
これによると、昨年10月から12月に逮捕された16歳の少年少女は525人。2017年同期の1133人に比べて54%減少した。17歳でも同様の傾向がみられた。
州では以前、16歳と17歳の未成年の逮捕や起訴は成人と同じように行われ、収監場所も少年院ではなく刑務所となっていた。しかし17年、未成年の刑事訴追プロセスにおいて成人と別扱いとする「年齢引き上げ」法が成立。昨年10月1日に施行していた。
19日付ウォール・ストリート・ジャーナルによると同法下では16、17歳の未成年がニューヨーク市内で大麻所持などの軽犯罪を犯した場合、NYPDは逮捕や召喚状発行をせず「青少年報告書」と呼ばれる内部書類で処理している。
市内の逮捕件数は減少傾向にあり、昨年は13年に比べ37%減った。一方で、治安が改善されたと判断するのは早計と警告する専門家もいる。ジョン・ジェイ・カレッジ・オブ・クリミナル・ジャスティスの教授、ユージーン・オドネルさんは同紙に「政治的配慮で目こぼししている可能性がある」と疑問視した。
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