ニューヨーク市保健精神衛生局(DOH)は、逮捕や起訴、拘置所収監などの経験を持つ患者、犯罪歴のある患者の扱いを、医療施設に指導する取り組みを開始する。ウォール・ストリート・ジャーナルが6日、報じた。
 同取り組みでは来年1月初旬までの間、DOHの職員が、マンハッタン区ハーレムおよびブルックリン区、ブロンクス区サウスブロンクスにある150カ所以上の初期診療(プライマリーケア)または家庭医療(ファミリーメディシン)を提供する各医療施設を訪問。逮捕や起訴経験のある患者、犯罪歴のある患者への慢性疾患や医学上の問題行動の状態についての検査を徹底的に行うことを促し、患者には地元の支援団体を紹介する。
 DOHのオクシリス・バーボット局長は、逮捕や拘留施設への収監だけでなく、警官との簡単なやりとりであっても、精神的および身体的に長期的な影響を及ぼすことがあるとのデータを指摘。市によると逮捕や起訴経験のある患者は糖尿病や薬物の乱用、精神衛生上の問題を抱える傾向がより強く、また、犯罪歴を持つ患者は、医療施設で差別を受けることが多いという。
 市が紹介したデータによると、ニューヨーク州の矯正施設を出所した元受刑囚の40%以上が、医療施設を訪れた際に差別を受けていた。