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ニューヨーク市の学校多様性諮問委員会は27日、市の優秀な生徒のために設けられた「英才」コース、「ギフテッド・アンド・タレンテッド教育プログラム」の廃止を提案した。ニューヨークタイムズなどが報じた。実現されれば、市の教育制度の抜本的な改革となる。
同紙によると市の学校では、同プログラムで学ぶ生徒のほとんどは白人またはアジア系。小学校ではその割合は75%に上る。同委員会は「人種的不平等を継続させる」として、小学校でのギフテッド教育の全面廃止に加え、内申書による入学審査を行う中学、スペシャライズド高校8校などを除いた高校での審査方法の改革を提案した。
提案によると、対象の中学で学業成績や入試点数、出席率などによる入学審査ができなくなる。高校でも居住地などによる審査を禁じる。内申書による審査を行う学校は市の学校の4分の1に上る。同委員会はデブラシオ市長が指名した数十人の教育の専門家により編成。
市での人種不均衡の縮小を掲げ当選したデブラシオ氏。同紙は提案が実現すれば、同プログラムに通う生徒の保護者だけでなく、マイノリティー(人種的少数派)が多数暮らす地域でのプログラム増設を求める黒人およびヒスパニック系の生徒の保護者からの批判も予想されると報じている。
提案に対する最終決定権を持つのはデブラシオ氏。27日朝、MSNBCの番組に出演した同氏は提案について「文字通り提案にすぎない」として、検討する必要があるとの意向を示した。
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