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ニュージャージー州エセックス郡拘置所が、連邦政府からの補助金目当てに不法移民を拘留していることに対して抗議の声が高まっている。連邦政府からの安定した「収入」と、市民や人権擁護団体からの抗議の間で選択を迫られる同郡と同拘置所の現状をニューヨークタイムズが14日、報じた。
エセックス郡議会は2011年、移民税関捜査局(ICE)が逮捕した不法移民を同郡の拘置所で受け入れる代わりに連邦政府から2億ドル(約218億円)の補助金を受ける契約を締結。同郡には昨年、不法移民の数と収監日数に応じて3500万ドル(約38億円)の補助金が支払われた。
しかし、州当局が今年実施した調査により、拘置所内の不法移民にカビが生えたパンや腐った匂いのする肉を与えるなど非人道的な扱いをしていたことが判明。冷蔵庫は鶏肉の血で汚れているなど劣悪な衛生状態であることも分かった。また、拘置所の職員がトイレに拳銃を放置したり、看守が不法移民を裸にしてめった打ちにしたりしていたことも明らかになった。報告後、同拘置所の幹部は、拘置所内の環境はただちに改善したと同紙に伝えていたが、拘留者と弁護士らは何も変わっていないと反論。同拘置所の周囲には、「ICEを廃止しろ」と書かれたプラカードを掲げた抗議者らが定期的に集まり、活動家らは市民集会を開き、同郡に契約破棄を求めている。
同紙によると、全米の約200の不法移民拘留施設が連邦政府と同様の契約を結んでいるが、カリフォルニアやノースカロライナ州などにある複数の郡では、契約を解除しているという。
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