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今年8月に亡くなったノーベル文学賞作家、トニ・モリスンさん=当時(88)=のお別れの会が21日、マンハッタン区のセント・ジョン・ザ・ディバイン大聖堂で行われ、著名人やファンなど3000人以上が参列した。ニューヨークタイムズが同日、報じた。
テレビ番組の司会者で慈善家のオプラ・ウィンフリーさん、公民権活動家で作家のアンジェラ・デービスさん、作家のフラン・レボウィッツさんの他、文学、言論、芸術分野を代表するスピーカーがモリスンさんとの思い出や、それぞれの仕事や人生に与えた影響について語った。ウィンフリーさんは、(モリスンさんは)「世の中の規範に挑み、それを取り払った」とたたえた。モリスンさんの作品を読むことは「一種の『解放』だった」という。「世界と僕のあいだに」で知られる作家のタナハシ・コーツさんは、モリソンさんの言葉、「黒は美しいが、いつも美しいわけではない」を挙げ、醜いものを描く勇気を持つことを教えられたと振り返った。
モリスンさんは、11作の小説と児童書やエッセイを執筆。1970年に出版された「青い目が欲しい」や全米書評家連盟賞を受賞した77年の「ソロモンの歌」など初期の小説は、現在では古典とされている。93年に米国人女性として初めてノーベル文学賞を受賞。88年には代表作「ビラブド」でピュリッツァー賞を受賞した。
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