第41回 Angus Club Steakhouse

ミッドタウンの「うまいステーキを食べさせる店」

 世界各国のありとあらゆる料理が味わえるニューヨークだが、そんな中でももっとも米国やニューヨークらしいメニューと言えば、やはり「ステーキ」だろう。

 確かにニューヨークには、星の数ほどステーキを食べさせてくれる店はある。でも、値段ばかりやたらと高かったり、ロケーションが不便だったり…。仲間でワイワイ食事を楽しみたい、日本から家族や友人がやって来た、大切なクライアントを招きたい──そんな時にぴったりの「うまいステーキを食べさせる店」を知っている人は、実はなかなかいないものだ。それが、あるのである。交通の便も良いマンハッタン区ミッドタウンのど真ん中に──。

おすすめの前菜はコレ!「Thick Slab of Canadian Bacon(5ドル)」

隠れた絶品メニュー!「Truffle Mac and Cheese(12ドル)」

 この店が食べさせてくれるのは、アンガスビーフを30~35日乾燥熟成させ、豪快に焼き上げたステーキ。一定期間丁寧に寝かせることで、柔らかくてジューシーで食べやすい赤身の肉本来が持つ柔らかさと風味を、さらにうまく引き出している。確かな歯ごたえと野性的な味わいのサーロイン、柔らかい肉質が魅力のフィレ、適度な脂身がたまらないリブアイと、それぞれが独特の旨味を持っている。ステーキはいずれも、肉そのものの味と香りを楽しむため、ほとんど味付けはされていない。ぜひ何人かで出掛け、シェアして食べ比べてみることをおすすめしたい。自分の好みが、たちまちハッキリとわかるはず。

「Filet Mignon(14oz/49ドル/写真中央)」と、必ずオーダーしたい「Spinach(10ドル/同右)」 「Mushroom(11ドル/同左)」

「Rib Eye Steak(Bone in 26oz/48ドル/写真上)」。ちなみに「NY Sirloin Steak(Bone in 22oz/46ドル)」も人気

 カナディアン・ベーコンや、骨の周りを覆う濃厚な脂身が特徴のコロラド・ラムチョップも、試す価値あり。また、ガーリックが効いたマッシュルーム、バターの風味が濃厚なピューレ状のほうれん草、それに絶品マカロニチーズのサイドディッシュも、忘れずにぜひオーダーして欲しい。

まるで会員制クラブのような店内

 2つのダイニングルームと4つの趣の異なる個室(10~40人に対応)に分かれている、まるで会員制クラブのような店内。落ち着いた雰囲気でありながら、アールデコのモダンなインテリアで整えられている。こんなステーキハウスを知っていたら、さまざまなシーンで使えることは間違いない。

Angus Club Steakhouse
135 E 55th St(bet Lexington & 3rd Ave)
☎212-588-1585
www.angusclubsteakhouse.com

■営業時間
ランチ  月~金曜日:11:30am~3pm
ディナー 月~金曜日:4pm~11pm/土・日曜日:4pm~10pm
ハッピーアワー 月~金曜日:4pm~7pm
(スペシャルカクテルと世界のセレクト・グラスワインが半額)

■定休日/無休