2017年3月4日 NEWS DAILY CONTENTS

高い家賃と規制で続々閉店 高級レストランの苦しい現状

 1日付のCBSニューヨークによると、高い家賃と厳しい規制のため、ニューヨーク市内のレストランが相次いで閉店しているが、高級店も例外ではないという。
 市内には、世界的にも有名な高級レストランが多数存在するが、業界関係者によると経営状況は深刻だ。マンハッタン区で4年間、ヘルシー志向の「イーライズ・グリーン」を営んでいたレイス・ヒル氏は、「市内で営業を継続するのはほぼ不可能」と嘆く。市内の家賃は高騰し、最低賃金も引き上げられ、コストが高くつくからだ。同区で高級レストランを経営していたアーマス・ファカファニー氏も、「今年だけでミシュランの星付きレストランが3店も閉鎖した」と肩を落とす。昨年は59店、今年は既に18店が閉店に追い込まれた。
 飲食業界団体らは約3年にわたり、メニューに管理費などを含む、キッチンスタッフにもチップを割り当てるなど、規制を緩和するよう市に求めてきたが、反応はない。理由の1つは、フードコートやトラックといった手軽な店が繁盛しているからで、実際レストランやアルコール販売の免許数は昨年から200近く増えている。市側は「市の飲食業界は今まで以上に安定している」と楽観的な見方を示している。

newsp603032017

RELATED POST