「今こそ声を」伊藤詩織さん登壇 JAAビジネスウーマンの会

 JAAビジネスウーマンの会は15日、社会的弱者の人権や生きやすさについての講演「声をあげ始めた女性たち #MeTooの先に見えるか、女性が安心して働く環境」を開き、約120人が集まった。
 国際人権NGOヒューマン・ライツ・ナウ事務局長で弁護士の伊藤和子さんは、世界で起こる人権侵害や日本のセクハラやパワハラの現状を説明。AV強要を巡る議論を例に挙げ「声を上げた女性なくしては社会問題になり得なかった」と、告白した人への支援を呼び掛けた。特別ゲストには、レイプ被害を訴えるジャーナリストの伊藤詩織さんが登壇。「被害を受けたときに『助けて』と言える場所が少なかった」と、サポート体制の不備を指摘。昨年の刑法改正の見直し期間が2年あることに触れ、「今こそ声を上げなければ」と訴えかけた。

講演後のパネルディスカッションで意見を述べる伊藤詩織さん(右)と伊藤和子さん(photo: Yuriko Anzai / 本紙)

講演後のパネルディスカッションで意見を述べる伊藤詩織さん(右)と伊藤和子さん(photo: Yuriko Anzai / 本紙)