オピオイド系鎮痛薬など大量処方 患者3人死なせた罪、医師を起訴

 【7日付ニューヨークタイムズ】マンハッタン区のニューヨーク州高位裁判所は7日、オピオイド系鎮痛薬オキシコドンなどを大量に処方し、3人の患者を死亡させ、8人の患者を過剰摂取で中毒状態に陥らせたとして、クイーンズ区の医師、ローレンス・チョイ被告(65)を第2級過失致死罪や患者を命の危険にさらした罪など231の罪で起訴した。
 起訴状によると、同区フラッシングの開業医である同被告は2013年、慢性痛で来院したエリオット・カスティロさん=当時(35)=に、抗不安薬「ザナックス」と鎮痛薬のオキシコドンを処方。カスティロさんは3日後、これらの薬の過剰摂取により死亡したとされる。同被告が同年6月までにカスティロさんに処方したオキシコドンは月680錠に上っていた。
 14年にはサフォーク郡ホーポージのマイケル・リースさん=当時(30)=が、同被告が処方した薬の過剰摂取で死亡し、16年1月には同郡のダニエル・バリーさん=当時(45)=が、同被告から処方を受けた8日後に死亡していたという。16年3月、米麻薬取締局が処方記録やコンピューターなどを押収した後、同被告は親族が住むウィスコンシン州に逃亡。今年3月、同州で逮捕されていた。
 1981年に医師免許を取得した同被告は、2012年から鎮痛薬を大量処方するようになったという。