7羽のハクチョウ、突然姿消す 「人間が関与?」保護団体が懸念

 【20日付CBSニューヨーク】ブルックリン区プロスペクトパークの湖から今月初め、ハクチョウの群れがこつ然と姿を消した。自然保護団体は人間が関与した可能性もあるとして、同公園にチラシを貼るなど情報の提供を求めている。
 同公園の鳥類を保護、観察する自然保護団体、W.I.L.D.のホイットニー・ウィリアムズさんによると、消えたのはひなを含む7羽のコブハクチョウ。今月2日から3日にかけての週末に姿が見られなくなった。同団体は数年間にわたり群れを観察してきたが、群れの全てが一斉にいなくなったことはないという。ウィリアムズさんは「自然現象とは思えない。捕獲された可能性もある」と懸念する。
 コブハクチョウは成鳥で26ポンド(約12キログラム)になり、ニューヨーク州に生息する飛行可能な鳥類としては最大。州環境保護局は2014年からたびたび個体数の調整計画を発表してきたが、実行に移された例はない。同局の広報担当官は同公園から消えた群れについて「そろって飛び去り、他の場所に移ったのでは」と話した。
 州北部のオナイダ湖では18日、成鳥2羽とひな4羽、計6羽のコブハクチョウが米国農務省の職員によって殺処分された。人を襲ったというのが理由とされている。

姿を消したハクチョウの群れ。W.I.L.D.のフェイスブックより

姿を消したハクチョウの群れ。W.I.L.D.のフェイスブックより