【5日付ウォール・ストリート・ジャーナル】ニューヨーク市は来年から、ギャング組織による暴力事件や発砲事件などが起きた後の地域の緊張を緩和するため、カウンセラーや紛争仲裁役を乗せたバス「移動式トラウマ部隊」を犯罪現場に派遣する。隊員の中には、「暴力制止者」と呼ばれる犯罪歴を持つ人や過去にギャング組織に所属していた人も含まれ、犯罪知識を活用してさらなる抗争を防ぐのが狙い。
バネッサ・ギブソン市議会議員(民主)が推進する同計画では、来年1月から市内各区にトラウマ部隊を乗せたバスを配備し、心的苦痛の軽減をサポートする他、雇用および教育の機会提供を支援する。全長およそ60フィート(約18メートル)のバスは、市警察(NYPD)が移動型司令部として使用している車両と同様のもので、事件後、最長2週間にわたり現場に配備される。
ビル・デブラシオ市長室のリック・カンバーバッチ銃犯罪防止課長はブロンクス区ベルモントで先月、レサンドロ・ガズマン=フェリスさん=当時(15)=が人違いによりギャング組織の少年らに殺害された事件(本紙6月25日号既報)に触れ、バスの必要性を強調した。
同課長によると、市は今年度、バスの導入に180万ドル(約2億円)を充当、来年度からも予算を捻出するという。
元ギャングが地域の緊張緩和 暴力事件後に出動、「トラウマ部隊」
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