看護師の性差別訴訟に2100万ドル NY市と和解、10年がかり

 【18日付ニューヨークポスト】女性が大部分を占める看護師の仕事が「肉体的重労働」であることを認めていなかったのは性差別に当たるとして、ニューヨーク州看護師協会(NYSNA)と看護師らが2008年、ニューヨーク市を相手取り、米雇用均等委員会(EEOC)に起こしていた訴訟で、市はこのほど、2080万ドル(約23億5000万ドル)を支払うことで合意した。市内の病院で勤務する女性看護師1600人以上に支払われる。
 訴状によると、「肉体的重労働」と判断された職業に就く人は50歳での早期退職と年金を満額で受給する権利を持つのに対し、市内で働く看護師は少なくとも55歳まで働くことを強いられてきたという。 
 NYSNAのジュディス・カッチン理事長は和解を「2004年から活動を続けてきたNYSNAの歴史的勝利。看護師がいかに過酷な仕事であるかが認識された」と歓迎した。