引き離された子どもたち200人を解放 NY市、親との再会には曇り

 【26日付WNYC】メキシコ国境で不法移民の親と引き離された子どもたち2500人以上を親と再会させる裁判所命令の期限に伴い26日夜、ニューヨークのビル・デブラシオ市長は、市の児童福祉施設に保護されていた子ども約300人のうち200人が同施設から解放されたと発表。ただし、子どもたちが親と実際に再会したかどうかを追跡する方法はないとした。アンドリュー・クオモ州知事は解放された子どもの数について明言を避け、マンハッタン区イーストハーレムの児童福祉施設から空港に送られる予定だった子ども14人のうち実際に親元へ出発できたのは2人だけだったとして、事態は「混乱しており流動的」とした。
 カリフォルニア州サンディエゴ連邦地裁は6月26日、国境で親から引き離された不法移民の子どもは30日以内、そのうち5歳未満の子どもは14日以内に親元に返さなくてはならないとの判断を示していた。

不法移民の子どもたちが収容されているマンハッタン区イーストハーレムの児童福祉施設(photo: 本紙)

不法移民の子どもたちが収容されているマンハッタン区イーストハーレムの児童福祉施設(photo: 本紙)