【6日付ニューヨークタイムズ】ニューヨーク市の高級売春組織の元経営者で、かつて「マンハッタンマダム」と呼ばれたクリスティン・デイビスさん(43)が、ロシア疑惑を巡って10日に行われる大陪審で証言台に立つことが分かった。事情に詳しい関係者が明らかにした。
 関係者によると、2016年の米大統領選挙へのロシア政府の関与を捜査しているロバート・モラー特別検察官の事務所は先週、デイビスさんと面談。公的審理の直前に面談が行われることはまれで、デイビスさんを証言させたいとの検察側の意気込みがうかがえる。
 証言内容として推測されるのは、デイビスさんと長年にわたり交流があり、政治コンサルタントとしてトランプ大統領の顧問を務めるロジャー・ストーン氏に関するもの。ストーン氏は大統領選前に、サイバー組織「グッチファー2.0」と連絡を取り合っていたという。
 モラー特別検察官の捜査チームは、グッチファー2.0がロシアの軍情報組織幹部の管理下にあると述べている。グッチファー2.0は、元対立候補のヒラリー・クリントン氏や民主党に打撃となる証拠が記された電子メールなどの機密情報を、内部告発サイト「ウィキリークス」が公表するのを手助けしたとされる。
 デイビスさんは2008年、ニューヨーク州知事のエリオット・スピッツァー氏=当時=を辞任に追い込んだ醜聞事件で、同氏が利用していた売春組織の経営者として一躍有名になった。