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不動産ブローカー、ダグラス・エリマンの2019年度の「ザ・ウェルス・レポート」によると、世界の主要都市の富裕度ランキングでトップはロンドン、ニューヨークは2位だった。英不動産コンサルタント会社ナイトフランクが発表した都市の富裕指数が同レポート内で公開された。
レポートでは、各都市に住む富裕層の純資産額、各都市への主要投資、生活習慣の3項目でそれぞれランク付けし、総合ランキングとしてまとめた。ニューヨークが単独首位となった項目は投資のみ。ロンドンが総合1位となったことについてレポートは「ブレグジット(EU離脱)の懸念を振り払った」と分析した。
レポートによると、純資産額が3000万ドル(約33億円)を超える超富裕層(UHNWI)の数はロンドンがトップの4944人。ここ5年で582人増加した。ただし純資産額が10億ドル(約1112億円)以上の「ビリオネア」は、ニューヨークが94人と最多であり、純資産項目ではロンドンとニューヨークがともに1位だった。
レポートでは10位内にアジアの6都市が入ったことを「注目すべき」とし、ここ5年でUHNWI人口が17%伸びた台北(9位)にも言及した。
生活習慣項目では5つ星ホテルの数で差をつけたロンドンがシンガポールと並び1位。ニューヨークは3位、高級料理と安全性が評価された東京が5位につけた。
総合では米国の都市は総じて振るわなかった。昨年3位のサンフランシスコ(14位タイ)、昨年4位のシカゴ(6位)がトップ5から脱落。代わって躍進したのは香港(3位)、シンガポール(4位)などのアジア都市だった。
レポートは世界経済の成長鈍化を予測しながらも、特に米国内の超富裕層の80%が今年もさらに富を増すと指摘している。
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