「コンシューマー・レポート」は、アメリカ国内のスーパーで販売されている野菜や果物に「危険なレベル」の残留農薬が認められるものがあると警鐘を鳴らしている。フード&ワインが伝えた。

レポートは、連邦農務省による残留農薬の分析結果を過去7年間にわたって集計。缶詰や冷凍加工したものも含めて59種類を精査した。その結果、オーガニック品のほぼ全てを含む3分の2については残留農薬は「心配はほぼ無用」と断定。ただし残りについては「危険なレベル」にあると指摘している。
「危険なレベル」にあるのは、ピーマン、ブルーベリー(缶詰および冷凍品)、輸入物セロリ、輸入物カラードグリーン、いんげん豆、唐辛子、ケール、ジャガイモ、マスタードグリーン、ホウレンソウ(缶詰および冷凍品)、輸入物イチゴ(生および冷凍品)と国産スイカ。「リスクの高い農薬」が「懸念されるレベル」で検出された。
対策として、子供や妊婦はリスクのある食物は「1日のサービング(SV)以下」、高リスクのものは「SVの半分以下」に摂取を減らすよう提言。さらにオーガニック品に変更するよう勧めている。残留農薬が皆無とは言えないが、非常に少ないことは確かだ。そして、水洗いは必要だが、果肉に浸透する農薬もあるので十分ではないとし、「リスクを最小限に抑えるようちょっとした努力が必要」と結論付けている。
コンシューマー・レポートの専門家、マイケル・ハンセン氏は「劇薬はなかったが、『残念な代替品』と呼ばれる農薬は検出された」と説明。その中には神経発達障害を引き起こす可能性のあるリン酸エステルや生殖機能に悪影響を及ぼすとされるウレタン殺虫剤も含まれている。農業従事者にとってもリスクとなるこうした農薬は「使用すべきではない」と話している。詳しくはホームページを。
編集部のつぶやき
グリーンマーケットでよく聞く会話。お客「これは100%、オーガニックなのよね」農家「そんなもんがこの世にあったら見てみたいね。殺虫剤なしでどうやって野菜が作れるんだ」。それでもオーガニックは、殺虫剤の量が格段に少ないとコンシューマー・リポート。(K.T.)
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