SMクラブ、住民の反対で移転へ ネットで寄付募る

 ブルックリン区ベッドフォード=スタイべサントの住宅街にオープンした女性SM愛好家のためのクラブ「テイラーグループ」が、近隣住民の反対を受けこのほど、移転を決めた。移転にかかる費用を集めようと、インターネット上で寄付を募っている。
 同クラブはニューヨークの女性SM愛好家のコミュニティーを広げようと、2016年に同区クラウンハイツにオープン。縄で体を拘束する「ボンデージ」の結び方、効果的なむち打ちの仕方を教えるワークショップの他、数々のフェチ系イベントを開催してきた。
 寄付を募るページで同クラブは、このほど同区のクインシー通りの住宅街に規模を拡大してオープンしたものの、近隣住人から猛烈な反対に遭ったと告白。ニューヨークタイムズによるとこの住人は1974年からこの場所に暮らすローリー・ミラーさん。隣の建物に風変わりな人が出入りするのを見かけるようになり、「売春クラブ」だとして警察に通報、地域の自治会にも賛同を呼び掛けたという。
 同クラブ経営者のシャーロット・テイラーさんは近隣住民に理解を求める手紙を送ったものの、返事は憎しみと軽蔑にあふれたものだった。数週間にわたる抗議の末、移転を決めたという。テイラーさんは「ここは売春クラブではない。ここで性交することは許されない」と訴えている。

テイラーさんのインスタグラム(@feministress)より