22年後に両親探り当てる 捨てられた女性、DNA検査で

 生後3日でブルックリン区バスビーチのアパート玄関に捨てられた女性がDNA検査で両親を探し出し、実の父親と22年後に再会。親交を深めている話をニューヨークタムズが22日、レポートした。
 この女性はエレン・リフさん(22)。現在は養父母と共にマンハッタン区で暮らし大学に通っている。エレンさんは1996年12月7日夜、紙袋の中に入った状態で発見された。中には手書きの手紙が入っており、「名前はサラ。天使があなたを守ってくれるように」とあった。
 実の親が他にいることを聞かされていたエレンさんはDNA検査サービス「23andMe」を使って両親を探し当てた。今年2月、実父のキース・クルーズさん(52)と面会、意気投合した。クルーズさんはエレンさんの実母と交際していたが、妊娠については知らなかったという。実母はメールには応じたが、「子どもを捨てたのは一生の恥」と面会を拒絶。しかしちょうどその頃、エレンさんは紙袋を見つけた男性とその母親に出会い、交流が始まった。
 捨てられた理由を知りたいというエレンさん。「そのたびに家族が増えるのはうれしい」と笑顔を見せた。