マンハッタン3駅に商業エリア計画 MTAが出店業者募集、グラセンに続くか

 ニューヨーク都市交通局(MTA)は、マンハッタン区42丁目のポートオーソリティー・バスターミナル、タイムズスクエア、47-50丁目ロックフェラーセンターの3駅で、駅構内に小売店やバー、レストランなどを入居させ、新たな商業エリアを設けることを計画している。ウォール・ストリート・ジャーナルが16日、報じた。
 3駅の改修工事に伴い、同区コロンバスサークル近くの地下商業エリア「ターンスタイル・アンダーグラウンド・マーケット」やグランドセントラル駅構内に続くエリアにすることを目指す。同紙によるとMTAは先月、第1弾としてポートオーソリティー・バスターミナルでマスターリース契約を結ぶ業者の募集を開始。申込期限は9月までで、新店舗は遅くとも2021年春にはオープンとなるという。
 総面積8800平方フィート(約817平方メートル)の同駅には18店舗が入り、過去数年間に、美容室や花店、衣料品店が移転した。MTAの不動産運営責任者、デビッド・フロリオ氏によるとニューススタンド事業も衰退してきている。MTAは2年前から、同駅中2階の店舗との契約を月間契約に切り替えていった。
 MTAの開発責任者、ジャノ・リーバー氏は同紙の取材に、郊外のショッピングセンターに並ぶような平凡な店ではなく、独立系やローカル、高級志向の店を希望すると話していた。タイムズスクエア駅とロックフェラーセンター駅への出店業者募集は今後9カ月の間に行う予定。