ニューヨークを含め全米の労働組合のデモで見かけるネズミの巨大バルーン「スキャビー・ザ・ラット」の使用が、禁止となる可能性が浮上している。ニューヨークタイムズが7月31日、報じた。
スキャビーは1990年代にイリノイ州シカゴ市の労働組合が制作し、全国に広まった。目が血走った不快な形相は、従業員を不当に扱う雇用主を表しているという。労働組合代表は「大きく目立つ物で注目を集め、話を聞いてもらうきっかけになる」と主張している。
全国労働関係委員会(NLRB)はこれまでに度々、労組争議でのスキャビーの使用を違法と訴える書類を提出している。NLRBはトランプ大統領が任命したピーター・ロブ氏が法律顧問を務める、5人編成の委員会だ。ロブ氏のオフィスは2週間前、ペンシルべニア州フィラデルフィア市のホテルの入口近くに労働組合がネズミのバルーン2体を置いたことに対し、「合法的な話し合いから違法な抑圧へと、一線を超えた」とする書面を提出した。
NLRBは6月にも、スタテン島で地方建設労働組合がスーパー3店の経営者に対して行った抗議運動で、スキャビーの使用を禁じる申し立てを行った。同島の組合代表、タミール・ローゼンブラムさんは、組合の活動や言論の自由を脅かしかねないと懸念。同紙に「抗議デモそのものが危機にある」と話した。
ネズミのバルーン、禁止の可能性 労争で使用、「違法な抑圧」と全労委
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