NY市の道路、歩行者と自転車に優しく 5年ごとの計画義務付け、条例案可決

 ニューヨーク市議会は30日、市内の歩道や自転車用レーン、バス用レーンのスペースを拡大する1年ごとの目標値を定めた計画「マスタープラン」を5年ごとに作成することを義務付ける条例案を可決した。各メディアが報じた。
 条例案では最初の2年で100万平方フィート(約9万2900平方メートル)の歩行者用スペースを確保すること、最初の5年で保護設備付きの自転車用レーン250マイル(約402キロ)、バス用レーン150マイル(約241キロ)を整備する。バスが優先して通行できる信号機システムの改革も盛り込まれた。
 市では今年、今月28日までに、歩行者92人、自転車25人が交通事故により死亡。ジョンソン市議会議長は票決を前に「自動車に対する制裁ではない。命を守るためだ」と話していた。