接触少ない自転車や徒歩で 外出の際の移動に何を使うか?

  新型コロナウイルスの感染が拡大しても、通勤や通院、買い物など、どうしても外出しなければならない場合がある。ウイルス感染を最小限に食い止めながら移動する方法を17日付のカーブドニューヨークが提案している。
 「日光は自然の殺菌剤」と話すのは、ニューヨーク大学(NYU)世界公衆衛生科の疫学教授ロビン・ガーションさん。外出時は人との接近が多い電車やバスよりも、徒歩または自転車の利用を奨励する。ガーションさんの言葉を裏付けるように、コロナウイルスが流行し始めてから、市内では自転車を利用する人の数が増えているという。
 シティバイクによると、3月の同バイクの利用者数は2月と比べて67%増加。市運輸局(DOT)の調査によると、マンハッタン区とブルックリン区などをつなぐ橋を行き交うバイカーの数も劇的に増加しているという。
 自転車を利用するにあたりガーションさんは、運転前にハンドルやサドルを消毒すること、また、ラテックス製の手袋や軍手を着けて乗車するよう勧めている。また外出の際は、手すりなどに極力触れないよう気をつけよう。駅や改札、小売店の出入り口にある回転バーは服で覆った腕で押したり回したりする。電車内の手すりは、肘を曲げて挟み手で握らない。ラテックス製手袋は必ず使い捨てにする。ガーションさんは他にも、携帯電話やバッグのハンドルなども除菌用ウェットティッシュで拭くことを呼び掛けている。