草間氏とスミス氏、モザイク画制作へ グランドセントラル地下の新駅

 

 

草間氏とスミス氏、モザイク画制作へ

グランドセントラル地下の新駅

 

2021年4月、ニューヨーク植物園に展示された草間氏の作品(本紙)

 

 ニューヨーク州都市交通局(MTA)のアート部門「MTAアート&デザイン(MTAAAD)」は14日、グランドセントラル駅の地下に12月にオープンするロングアイランド鉄道の新ターミナル「グランドセントラル・マディソン駅」の巨大なモザイク画の制作を、草間彌生(93)、キキ・スミス(68)両氏が担当すると発表した。ニューヨーク・タイムズが報じた。

 MTAは総工費110億ドル以上を費やし、マディソンアベニュー地下の東43~48丁目で約70万平方フィートの新駅の建設計画を2006年から進めてきた。MTAAADは、駅構内の一部を巨大なモザイク画で埋め尽くすことを計画。制作を担当するアーティストを公募した。

 芸術専門家と交通局職員でつくる委員会は20年、ポートフォリオを提出したアーティストの中から、具象画家として長年ニューヨーク市で暮らすスミス氏と、1958年から1975年までニューヨーク市で活躍していた日本人彫刻家・インスタレーションアーティストである草間氏の深いゆかりがある2人の女性アーティストを選出。両氏は、合計2400平方フィート、床から天井にモザイク画を制作する。うち一つ100フィートもの長さになるという。MTAAADのディレクターであるサンドラ・ブラッドワース氏は、「このインスタレーションによって地下ターミナルが『文化の回廊』になる」と強調している。

 


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