皆さん、一週間おつかれさまでした。今週末は、新学期前の最後の三連休ということで、既にお休みをとられている方もいらっしゃるのではないでしょうか。この木曜から、月曜のLabor Dayをはさんで、来週水曜にかけての飛行機利用者は、同時期過去最高の1,700万人が空港を利用するということで、こちらも非常にあわただしそうですね(ちなみに、一年で空港が最も忙しい日は、Thanksgiving前後です)。
今週は、2ヵ月に一度の紙面版特集号が出ました。秋を控えて、「教育と暮らしの特集号」ということで、“進学の秋”、“食欲の秋”、“芸術の秋”などなど、NYらしい“秋の盛りだくさん感”を感じていただける内容だったかと思います。しかも、今年は、大統領選挙や景気動向など、日米それぞれにおいて、重要な局面を迎えていることもあり、普段よりもかための記事あり、NYならではの食事情(外食、持ち帰り、料理材料)ありと、例年以上の“盛りだくさん感”となりました。
かたい記事では、今回の日米それぞれの大統領選挙、首相選挙における日米の選挙戦の違いとして、“国民への訴求力”、“若返り、女性”などといった違いを挙げておられました。確かに、こちらでは、何事においてもプレゼンテーション力(“人を巻き込む”力)というのは非常に大事ですね。特に、国も広く、育った環境も異なることを考えると、“人間力で訴えかける”ということになるのでしょうか。(だから、身振り手振りも大きい?一方で、「選挙で言っていることは、その後実行されないのが普通」ととある外交官の方がおっしゃっておられましたが、それはどこの国も同じようで。。。それを政治と受け取るか、“相手を口説く時の大風呂敷”ととるかも、またそれぞれかもしれませんが。結婚の時と同じ??? 逆に、政治家からしたら、「やってるやん」ということになるのかもしれませんが。それは、子育てでも同じ?)
それらの表現力、プレゼンテーション力に関しては、今回取材させていただいた渋谷教育学園渋谷中学高等学校や慶應義塾ニューヨーク学園の方々も協調されていたので、日本が今後グローバル化するなかで、さらに必要となってくるところなのかもしれませんね。人を巻き込むためには、その人を知るのはもちろん、自分を知らなければいけないですし、何が言語化できて、何ができないかも理解しないといけませんもんね。まあ、『彼を知り己を知れば百戦殆からず』ということで、2500年ほど前から、言われていることではあり、そんなに本質的に変わることではないわけですが。
今後はアートのような『言語化されない表現』がより重要になってきそうですね。言語化されていない分だけ、言葉の違う人たちにも受け入れられるわけで、より人間力に近いですよね。そういう意味でも、この時期に、屋上庭園に、ユーゴスラビア紛争期の子供たちが学校の机に書いた落書きをモチーフにしたアートを展示するというのは、さすがメトロポリタンですね。
私自身も、いろいろと考えさせられる特集号でした。秋と言えば、食欲、スポーツ、芸術、紅葉など文字通り選り取り見取りの季節です。今年の秋の過ごし方などを考えながら、この3連休を過ごされるのもいいのではないでしょうか。
代表 武田 秀俊
今週の1枚
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