アジア映画の祭典がNYで開幕、「イカゲーム」で悪役を演じたホ・ソンテが会場を沸かせる

NEW YORK ASIAN FILM FESTIVAL(NYAFF)のオープニングセレモニーにて、俳優のホ・ソンテ(Heo Sung-tae)
ニューヨーク・アジア映画祭(NYAFF)が、7月11日に幕を開けた。今年で24回目を迎える同映画祭は、アジア各国から最も刺激的な作品を集め、映画によって常識を破壊するというテーマ「Cinema as Disruption」のもと、7月27日まで様々な作品が上映される。

会場はFilm at Lincoln Centerを中心に、ニューヨーク市内複数の拠点で構成され、100本以上の長編映画が上映予定。そのうち、世界初公開が8本、北米初公開が41本という充実のラインアップとなっている。

◆ オープニングを飾ったのは「韓国映画」
オープニング作品には韓国映画「Informant」を上映。監督はキム・ソク(Kim Seok)、主演は「イカゲーム(Squid Game)1」で狂気に帯びたチンピラ役の熱演で人気を博した俳優ホ・ソンテ(Heo Sung-tae)。初日に行われたオープニングセレモニーにも登場し、会場からの温かい声援に「Thank you!」と応え、他のキャストらと共に指ハートを作って見せた。


(Kim Seok)
◆ 日本の若手監督の作品も参戦
日本からも数々の作品が参加しており、マーク・ギル(Mark Gill)監督がメガホンを取り、俳優の浅野忠信が写真家・深瀬昌久の波乱に満ちた人生を表現する「Ravens」もラインアップ。また “時代を超える独立映画作家” としては、日本の映画界で異彩を放ち続ける豊田利晃監督がフィーチャー。「空中庭園(Hanging Garden)」「次元を超える(Transcending Dimensions)」などが上映される。

また、短編アニメーションで数々の映画祭を席巻してきた鈴木竜也監督による「Jinsei(無名の人生)」も、コンペティション部門に選出。繊細な描写で、いじめに悩む孤独な少年が父の背中を追い、アイドルを目指していく姿を描いた本作は、日本でも注目を集めている。
フィリピン、台湾、インドネシア、ベトナムなど、多様な地域からの作品が揃う一方で、日本映画や日本人俳優も存在感も際立つ同映画祭。会場では上映後に監督や俳優によるQ&Aセッションも行われ、ニューヨークの観客との交流ができるのも醍醐味となっている。上映作品の詳細や舞台挨拶などのスケジュールは、公式サイトにて。
取材・文・写真/ナガタミユ
ニューヨーク・アジア映画祭(NYAFF)
会場
Film at Lincoln Center(メイン会場/70 Lincoln Center Plaza #4)
SVA Theatre(333 W 23rd St)
LOOK Cinemas W57(657 W 57th St)
Korean Cultural Center New York(122 E 32nd St)
開催期間
7/11(金)〜7/27(日)
公式サイト
https://www.nyaff.org/
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