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ニューヨークでは近年、夏になるとレジオネラ菌集団感染のニュースが注目を集めている。今年は、セントラルハーレムで数十人が感染し3人が死亡した。10日付のゴッサミストが、ニューヨークでレジオネラ菌感染が急増する原因を分析している。

レジオネラ菌は、ビルの屋上に設置された冷却塔から放出する霧を介して拡散することが多い。菌は温水で繁殖しやすいため、気温上昇との関連が考えられる。また、ニューヨークのインフラは老朽化しており、水中の沈殿物が高濃度で存在するなど、菌の繁殖を助長する条件がそろっている。医療界で病気の認識が高まったことも診断件数増加の要因の一つと考えられる。ニューヨークは人口が密集しているため、大気中に放出された菌に晒される人も多い。ただ、感染するのは一部で、診断を受けた患者の大部分は50歳以上、喫煙者、慢性肺疾患などのリスク要因を一つ以上抱えていた。
サウスブロンクスでは2015年、ニューヨーク史上最悪の集団感染が発生。130人が感染し16人が死亡した。同年に制定された市の条例では、全てのビル所有者に対し、市当局への冷却塔の登録、菌の増殖を予防・制御するためのメンテナンス計画の策定、3カ月に1回以上の冷却塔の検査を義務付けているが、人員不足により検査件数は減少。一部のビル所有者は条例遵守のための最低限の対応しか行っていないのが現状だ。
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