2025年11月19日 NEWS DAILY CONTENTS

エプスタイン事件の “闇” は明らかになるのか、トランプ氏は「全てを公開する」と約束

議会下院は18日、司法省に対し、有罪判決を受けた性犯罪者ジェフリー・エプスタインの関連文書のさらなる公開を求める法案を圧倒的多数で可決。上院も19日、同法案を可決したことから、トランプ大統領は法案が提出され次第、追加文書の公開を認める法案に署名すると表明、「全てを公開する」と約束した。ただし、トランプ氏が法案に署名した後でも、刑事捜査の全記録が完全に公開されるとは限らない。ニューヨークタイムズが19日、伝えた。

ジェフリー・エプスタイン被告(2013年撮影)

法案には、パム・ボンディ司法長官が当初、ほとんどのファイルを開示しなかった理由と同様の例外がいくつか含まれている。これに基づき、トランプ政権は、「機密扱いである」「被害者を特定する」あるいは「児童の性的虐待の画像を含む記録は開示しない」とすることが可能。また、進行中の連邦捜査に支障をきたす記録についても開示を免除している。

司法省は既に、非公開としたファイルには、「被害者の画像、違法な児童性的虐待のダウンロード動画、裁判所により封印が命じられた資料が含まれている」と発表。さらに、トランプ氏は、エプスタインの遺産から引き渡された一部の電子メールに記載されていた民主党員について、司法省が調査を開始するよう要求。ボンディ氏は、調査を開始したと即座に発表したが、これにより、政権は文書を非公開とする新たな理由を得ることになるかもしれない。司法省のスポークスマンは、当局者が追加文書の公開を拒否する理由としてこの調査を利用するか否かについて、コメントを控えた。

ボンディ司法長官は19日、「法律に従い、エプスタインの被害者を保護する」と約束。さらなる資料が公開された場合は、「透明性を確保する」とした。また、捜査官が入手した「新たな情報」により、4カ月前に事件を閉鎖するとの決定を覆すことになったと述べたが、その情報の内容については明らかにしなかった。

トランプ氏は少なくとも15年間にわたりエプスタインと親交があったと自身でも認めている。エプスタインは2019年8月、ニューヨーク市で裁判を待つ間、独房で首を吊っているところが発見され、自殺と断定された。

トランプ氏は、エプスタインの性的人身売買事業についての関与を強く否定し、両者の交流は数年前に絶えたと主張している。両者の確執は、エプスタインがマーアラゴのスパ従業員を「引き抜いた」ことに端を発すると述べている。トランプ氏は18日、エプスタインを「病的な変質者」と呼んだ。

                       
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