2025年12月9日 NEWS DAILY CONTENTS

「リアルID」未所持の旅行者に45ドルの手数料、アメリカで来年2月1日から

米運輸保安庁(TSA)は1日、リアル IDを持たずに飛行機に乗って国内旅行をする場合は、2026年2月1日から、セキュリティーチェックでの本人確認に45ドルの手数料を科すと発表した。45ドルは、代替身分確認システム「TSA Confirm.ID」を利用するための料金。旅行者は45ドルを支払うことで、10日間の旅行期間にわたりTSA Confirm.IDが利用可能となる。

TSAはまた、アメリカ国内250以上の空港で、Apple Wallet、Google Wallet、Samsung Walletなどのプラットフォームを通じたデジタルIDも受け付けている。写真はイメージ(photo: Unsplash / Erik Odiin)

リアル IDを所持していない旅行者に対し、TSAは最寄りのDMV(自動車免許局)で予約を取り、身分証明書の更新を早急に行うよう強く推奨している。また、リアル ID未所持の全旅行者に対し、旅行前にオンラインで手数料を支払うよう要請。事前に手数料を支払わずに空港内のセキュリティーチェックに入る前にもオンラインで支払えるが、TSAはこの手続きに最大30分かかるなど、待ち時間が長くなる可能性があると警告している。

リアル ID申請時に必要な書類

次から2点を用意:ニューヨーク州の居住証明=ニューヨーク州自動車局発行の運転免許証、仮免許証、ノンドライバーズID、最近の銀行取引明細書、給与明細書、公共料金請求書、クレジットカード明細書、給与明細書などの特定の電子文書も印刷されたものに限って受け付け。私書箱(PO box)が記載された書類は受け付け不可。

注意:窓口訪問日より1年以上前に発行された書類は不可。結婚や離婚などで一度または複数回氏名を変更した場合、各変更の関連性を示すため、婚姻届や離婚判決書などの変更証明書類を提出すること。通常、ニューヨーク州運転免許証またはノンドライバーズIDの更新は、有効期限の12カ月前以降にのみ可能。ただし、リアル IDまたは強化型免許証・IDへの切り替えを目的とする場合は、通常より早期に更新申請が可能。

リアル IDに代わる有効な身分証明書

⚫︎リアル ID準拠の運転免許証、またはDMV発行の写真付き身分証明書

⚫︎州発行の強化運転免許証(EDL)または強化身分証明書(EID)

⚫︎パスポート

⚫︎国土安全保障省(DHS)発行の旅行者カード(グローバルエントリー、NEXUS、SENTRI、FAST)

⚫︎米国防総省発行の身分証明書(家族用身分証明書を含む)

⚫︎グリーンカード(永住権カード)他

リアル IDは、2001年9月11日の同時多発テロ後に義務付けられた強化要件を満たす連邦基準に準拠した州発行の免許証または身分証明書。08年に導入が予定されていたが、実施は繰り返し延期されてきた。TSAによると現在、94%以上の乗客は既にリアル ID またはその他の有効な身分証明書を使用している。

                       
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