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2024年、中国の広州医科大研究チームが、水道水に含まれるマイクロプラスチックを家庭で驚くほど簡単に除去する方法を発見した。科学情報サイトのサイエンスアラートが昨年12月29日、伝えた。

研究チームは、軟水と硬水の水道水にナノプラスチックおよびマイクロプラスチック(総称NMP)を加え、沸騰させた後に沈殿物を濾過する実験を行った。その結果、条件によってはNMPの最大90%が除去されることが判明。研究では、沸騰時の水の硬度が増すほどナノプラスチックの沈殿効率が向上することが示された。例えば、炭酸カルシウム濃度が80mg/Lの場合の除去率は34%だったが、180mg/Lでは84%、300mg/Lでは90%に達した。軟水でも約25%のNMPが除去されたという。沈殿した粒子は、茶こしなどの簡易なフィルターで取り除ける。研究者らは「水を沸騰させて飲むことは、NMPへの曝露を減らすための実行可能な長期的戦略となり得る」と述べている。
研究の背景には、深刻化するマイクロプラスチック汚染がある。プラスチック生産開始以来、世界では約90億メートルトンが製造され、その多くが微細な粒子となって環境中に拡散している。2025年にテキサス大学アーリントン校が発表した文献レビューでは、飲料水が人のマイクロプラスチック曝露源の相当部分である可能性も指摘されている。
マイクロプラスチックの人体への影響は完全には解明されていないものの、腸内細菌叢の変化や抗生物質耐性との関連が報告されている。研究チームは沸騰させた水が人工物質の体内流入をいかに防ぐか、また、顕在化しつつあるマイクロプラスチックの懸念すべき影響の一部を打ち消せる可能性について、さらなる検証の必要があるとしている。
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