ニューヨークでは、話題のベーカリーや新規オープンの飲食店の前に長蛇の列ができるのは日常的な光景だ。人気店では数時間待ちも珍しくなく、「行列に並ぶこと自体が文化」とも言われている。こうした中、人気レストランやポップアップショップの待ち時間をリアルタイムで確認できるオンラインツールが登場し、注目を集めている。シークレットNYCが14日、伝えた。

カメラ映像を活用、人数や進行速度分析
こうした背景の下、開発されたのが、エンジニアのルーカス・ゴードンさんによるオンラインツール「damnlines」だ。その仕組みは驚くほどシンプルで実用的。行列ができる人気店の近隣住民が、自宅やアパートの外壁に設置したカメラの映像を活用し、行列の人数や進み具合を分析することで、現在の待機人数や列の進行速度、さらに今から並んだ場合の推定待ち時間をリアルタイムで算出・表示するというもの。
対象は人気店中心、参加も可能
現在は、ブルックリンやマンハッタンの人気ピザ店や朝食スポットなど、行列が常態化している店舗を中心にモニタリングしており、「Breakfast by Salt’s Cure」や「John’s of Bleecker Street」、「L’Industrie Pizzeria」、「Salt Hank’s」といった人気店が対象となっている。利用者は新たな店舗の追加をリクエストできる他、カメラ設置に協力することも可能で、サイトは市民参加型プラットフォームとして急速に拡大中だ。SNS上でも「有料でも使いたい」「非常に便利」といった声が広がり、短期間で利用者が増加している。一方で、ゴードンさんは現時点で持続可能な運営モデルは確立していないとしており、今後に向けて広くアイデアを募っている。
広がる可能性と今後の課題
ゴードンさんは、現在の形は完成形ではなく、持続可能な運営モデルを模索中だとしている。家を出る前に「damnlines」をチェックする――そんな行動が、2026年のニューヨークにおける「スマートな週末」の新たな常識になりつつある。なお、他人の代わりに行列に並ぶ「ラインシッター」と呼ばれるサービスもニューヨークでは既に存在しており、このツールはそうした“待つ文化”に新たな選択肢を提示するものとして関心を集めている。
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