食料品配達大手インスタカートは、2025年の注文データを基に、アメリカのアイスクリーム事情をまとめた。フレーバー別では、バニラが全注文の約21%を占め、50州と首都ワシントンD.C.全てで首位となった。

ダントツ人気はバニラ。ブランドではハーゲンダッツがトップ(photo: 本紙)

2位はチョコレート(7.9%)、3位はクッキー生地(6.9%)。以下、クッキー&クリーム(5.8%)、チョコレートファッジ/ブラウニー(5.1%)、ピーナツバターとミントチョコチップ(各4.7%)が続いた。新しくてユニークな味より、なじみ深い定番が選ばれる傾向が鮮明になった。

トップはハーゲンダッツ

ブランド別では、ハーゲンダッツ(Häagen-Dazs)が注文の約24%を占めて全米首位。ベン&ジェリーズ(Ben & Jerry’s)が僅差で続き、ブライヤーズ(Breyers)が3位に入った。ティラムック(Tillamook)、ハロートップ(Halo Top)、ターキーヒル(Turkey Hill)、ブルーベル(Blue Bell)なども上位10ブランドに名を連ねた。一方、全米平均との差から地域特有の支持を調べると、西部ではティラムック、南部ではブルーベル、平原部ではブルーバニー(Blue Bunny)が優勢だった。ニューヨーク、ニュージャージー両州では、ハーゲンダッツへの支持が特に強かった。

子どもも大人もアイスクリームが大好き(ブルックリン・パークスロープ / phpto: 本紙)

地域で異なる好み

各州で全国平均以上に選ばれる「地域色の強い味」も浮かび上がった。西部ではロッキーロード、ニューイングランドではコーヒー、南部ではバターピーカン、中部大西洋岸ではミントチョコチップが目立った。ウィスコンシン州はムーストラックス、テネシー州はチーズケーキ、コロラド、ワイオミング両州はチェリーを好むなど、土地ごとの個性もみられた。

健康志向商品が成長

注文シェアの前年比では、プレミアム商品や健康志向ブランドが伸びた。アレックス・アイスクリーム(Alec’s Ice Cream)は50%増、低糖質を掲げるレベル(Rebel)は39%増、ストラウス・ファミリー・クリーマリー(Straus Family Creamery)は38%増、ニューヨーク発祥のヴァン・ルーウェン(Van Leeuwen)は37%増だった。定番人気が揺るがない一方、品質や健康面に特徴を持つ新世代ブランドも存在感を強めている。

日本人が好むフレーバーは?

日本アイスクリーム協会の「アイスクリーム白書2025」によると、全国の15歳以上1400人を対象とした調査で、好きな味の1位にバニラを選んだ人は34.4%。上位3つまでの合計でも64.3%で首位だった。2位はチョコレート、3位は抹茶だった。