横浜市の『よこはま子ども国際平和スピーチコンテスト』で、5万人近くの小中学生の中から市長賞を受賞した4人(小学6年生2人、中学3年生2人)が、同市より『よこはま子どもピースメッセンジャー』に委嘱され、10月15日から21日までニューヨークを訪れた。

ピースメッセンジャーの4人は、国際連合本部、ユニセフ本部、UNDESA国連社会開発部門、ユネスコ事務所、国連日本代表部などを訪問した。横浜市の児童代表として平和に対する思いを直接伝える機会を得て、関係機関代表者との会談も経験した。20日、各所への訪問や交流、学習を終えた4名が取材に応じ、国際平和に対する思いを語った。
平和学習に興味を持ったきっかけとして中学3年生の大野瑞葉さんは、「空手を習ってきたが、男性が多い中で無意識下にある男女差別を感じたこと」を挙げた。小学6年生の吉田愛さんは、「父の仕事の都合で中国に住んだ経験がある。日本に帰国した際に日本と中国で互いが悪い印象を持っていることを悲しく思ったこと」と話した。
ニューヨーク滞在で印象的だったことでは、中学3年生の佐々木春樺さんが「ユニセフを訪れて、募金以外の支援を実感できたこと」と語った。小学6年生の島田優心さんは「この1週間だけでも家族と離れる寂しさを体感した。戦争で家族がバラバラになっている子供達のことを想った」という。
また、将来の夢については「今回の経験を生かし世界を平和にする職業に就きたい」(大野さん)。「歌うことや踊ること、作品を作ることが好き。それを通じて人の心を動かせるような人になりたい」(佐々木さん)。「世界に羽ばたけるような人になりたい。世界平和の力になれるようなことがしたい。勉強を頑張って国連職員になりたい」(吉田さん)。「国連の職員の方から一緒に働いてみませんかと問いかけられた。国連で働いてみることにもっと興味が湧いた」(島田さん)と、各自、今回の体験をもとにした夢を語った。

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