
ティム・バートン監督の新作映画「BEETLEJUICE BEETLEJUICE」の公開を記念したコラボが一面をジャック
(5日午後)photo: Miyu Nagata
ニューヨークのファッションウィークが6日から始まる。ところが、市内のファッション業界は衰退の方向にあると、ザ・シティーが4日伝えた。
市内のファッション業界従事者は2014年の18万2000人から昨年には12万9000人に減少。ファッション工科大学(FIT)など市内でファッションを学ぶ学生数も16年の3826人から22年には2668人という具合だ。若手デザイナーは市内のコスト高に直面。インキュベーターなどの支援体制も崩れる中、若さと斬新さにあふれていたファッションウィークでさえ、輝きを失いつつある。
バーニーズが流行を作り、注目を集めていたのは過去のこと。今やSNSが取って代わり、世界中のどこもがファッションの中心地になり得る。ニューヨーク市のファッション業界は地盤沈下が止まらない。ただ、「ニューヨーク市に期待が残っている」と話す業界関係者もいる。業界団体「ファッションデザイナー評議会」のスティーブン・コルブ会長は「ここで誰が一層の努力を行うか」だと指摘する。大手企業が参加する非営利団体「パートナーシップ・フォア・ニューヨークシティー」も市内ファッション業界再構築に向けた提案をまとめて発表した。まず業界リーダーが協働し、市政府を巻き込んでインフラを整備する。特に、業界直結のキャンパスを作ったり、メンター制度や家賃支援を行ったりして若手育成に力を入れる。
さらに、市内で効率的にアパレル商品を製造できる体制を確立し、製品を販売できるストアフロントを確保する。そして、ファッションウィークを1カ所で集中して行うことによりコストを削減し、現在12万5000〜30万ドルの参加費用を引き下げる。
ブルームバーグ元市長下で経済開発に従事したエリック・ガートラーさんは「ファッション業界は市に彩りを添える。ノスタルジックではなく、ニューヨークのダイナミズムには欠かせない」とコメントしている。
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