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ワクチン接種率が低下する中、今冬(2024〜25年)、全米で216人の子どもがインフルエンザにより死亡した。そのうちの10%が全米の子どもの6%が居住するニューヨーク州の子どもたちで、過去数年間で最多となる25人が死亡していた。ニューヨークタイムズが7日、伝えた。

同州でインフルエンザにより死亡した子どものうち、ワクチンを接種していたのは1人だけだった。5人は接種対象年齢(6カ月以上)に達していなかったため未接種だった。ニューヨーク市では今シーズン、前年を大きく上回る75.7%の子どもがワクチンを接種していたが、同州の小児死亡者の約半数が市居住者だった。市を除いた州全体の接種率は50%と低く、全米平均の49%と並んだ。
米疾病管理予防センター(CDC)は、今シーズン全米で4700万人以上がインフルに感染し、60万人以上が入院したと推計。入院率は15年間で最高水準に達した。この著しい増加にはパンデミック以降のワクチン反対派の増加や、今年の流行株の性質など複数の要因が考えられる。パンデミック前は全米で毎年、ワクチン接種者数は緩やかな増加傾向にあった。ワクチン接種の減少は、科学界への不信感の高まりを反映している。ワクチンに関する誤った情報がはびこり、近年、多くの人がその安全性や有効性を疑問視。接種をためらうのが接種率の低下につながっている。
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