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妊娠中の女性は健康上のリスクがあるため、猫を飼わない方が良いと一般的に言われているが、米疾病予防管理センター(CDC)はこのほど、複数の注意事項さえ守れば、妊婦も猫と共に暮らすことができるという研究結果を発表した。
健康上のリスクというのは、トキソプラズマ感染症を発症する可能性を指す。これはトキソプラズマを病原体とする人畜共通感染症で、ネコ科の動物が持つ同病原体に母体が感染した場合、流産や死産などを引き起こしたり、障害を持った新生児が生まれてくる可能性が高い。
だが人や猫間で感染が起こるのは、いずれも初めてトキソプラズマ原虫に感染した場合のみ。妊娠前に感染していれば、体の中にすでに抗体ができているので問題はないという。
感染する主な経路は他にも、原虫を持った生肉を食べる、ガーデニング中に猫の糞便に含まれるトキソプラズマの卵(オーシスト)が混じった土を触る、などが挙げられる。
トキソプラズマ症の感染を防ぐため、CDCは妊婦に対し、①飼い猫のトイレは妊婦以外の人が毎日、綺麗に掃除すること②肉は十分な加熱処理をしてから食べること③ガーデニングの作業をした後は手を十分に洗うこと④飼い猫に生肉を与えないこと—といった注意事項を提起している。
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